紅い赤い光が一帯に広がる。写真ではうまく捉えられないが…暗室の中のような『赤さ』だ。宇宙からの光、ヤコブの梯子、馬頭星雲の紅い雲みたいな光で満ちている。

これはフィルター加工などは全くしていない。とはいえ加工したほうがおそらく現実の赤みに近い色合いが出せるだろう。

紅い赤い夕暮れ。しかしこの光は既に無く、これの記事を目にする人にとって…あるいはこれを記している私にとってさえ過去の幻想となる。
時空間というものを簡単に超えてしまう錯覚を起こせるのが、ネットの最大の利点だろう。
ただ、では時間というものが長い道のように一直線上に伸びているのかというとそうでもないように思える。時間は長い蛇のように渦を巻いたりする、時間はロザリオの玉のように瞬間瞬間は常に存在し続ける。過去に帰結したような『未来』が待ち受けていたりする。つまり元来、いつでも、どこでも…というのが時間の正体なのではないか…。
赤い光は、今も瞬いている。