
ゴミ拾い時の風景…ふと目が行くのは花である。花は目立つのでゴミと見間違う事が多い。そして沢山のゴミを拾っても何も思わなくなってきているが…たった一つの空き缶に怒りが爆発しそうになることもある。

大体このぐらい拾う、もう汚いとか汚くないとかいう次元の話ではない、ただただ拾う。
しかし庭に投げ込まれた一缶が許せないのが人情というもの。

これを我が城に投げ込んだ無礼者は万死に値する。端的に言うと本気で呪い殺したい心境である。こんだけ平然とゴミを拾ってきていてこういうのだけは許せない自分が滑稽にも思えるが…おそらく誰でも非常に不愉快だろう。ということで人間の魂の重みは大体コーヒー一缶分である。

あるいは球根一個分か。…花壇に日々つけられる足跡にも殺意が湧く、私は短気なのだ。
つまり人間の魂は、とても軽いのである。