旧約聖書朗読【雅歌】

雅歌を読むのは難しい、というのも「なんか気恥ずかしい感じになる」から。

にもかかわらず聖書のなかで好きなのはヨナ書、ヨブ記、雅歌である…とにかくこれを読んでおかないと気持ちが落ち着かない。

そしてこういった好きなものは…読み方が稚拙なのはともかく、きっちりした録音状態で収録したいのだが…初心者の壁を超えることが出来ず。

【考察】

さて、雅歌は魂の神性との婚姻歌だともいうが、“花婿には妃が60人、側室が80人、まだ数知れぬ乙女が居る“というのだから通常の倫理観で捉えてはいけない。無論これは神側からすればたくさんの魂と神秘の婚姻状態にあり…そのなかの一人として自分の霊魂も肖ることが出来たともとれる。

だがどう読んでも、雅歌は土地の花嫁音頭みたいな民族詩歌というか、婚礼の時に音楽付きで歌われたのだろうなという感じがする。

どう読んでもというのは…【キリスト教に無関係の素人がどう読んでも】という意味なので、カトリック的解釈、プロテスタント的解釈では雅歌はどのように捉えられているのかはわからない。わからないというのは、それを調べて読んでみても「いまいち感覚としてつかめない」という意味でのわからなさである。

体感としては非常に古い歌という気がして面白い。

花婿が歌う節と、花嫁が唱歌する個所とがそれとなくあるので、実際の婚礼で男女が歌い交わしたのかもしれない…ああ、そういう情景が浮かんでくる。

照れながらも“あなたの吐息がりんごのにおいのようでありますように”とか言う初々しい花婿。

案外堂々と“わたしの乳房の間の没薬の袋のようです”と言ってのける若き花嫁。

“あなたは美しい”と互いに言う二人…一応雅歌は二人の男女の歌であるので、歌い手も二人だと思われる。

これは是非、新しいマイクを新調して録り直したい、あと半年くらい時間がかかりそうなので、それまでにもまた何かアップしておく予定ではある。