
カモを抱く人。
というのも、朝ゴミ拾いをしていたらいつも声をかけてくれるお爺さんから唐突に、いきなり【鴨を手渡された】ことがあった。
どうやら鴨が猫用の餌を盗み食い?しているところへ猫がやってきて鴨を傷つけたらしい。
猫の入れない水の中に傷ついた鴨を戻してやってくれと頼まれた…が、猫の縄張りを抜けない限りは安全とは言い難い…そんなわけで傷ついた鴨を抱きながらしばらく歩いた。
これはその時、鴨に語り掛けたところ、暴れていた鴨が急に大人しくなったのでそれをクロッキー的な絵にした。
元々は↓

こういう感じの絵(製作途中)だったが…いかにもな平面塗り、お前はまだ美術の時間をやってるのか?と問いただしたくなるほどのジャパニーズ絵画で見飽きた感じ、細部にばかり気を遣うので生命力を感じられない、自他共に不評であった。

それより前はいわゆる線描き。
しかし「もう線描写は卒業しようよ…」とアート関連の人から苦々しく助言される。うわあ…ショック。
確かに線描というのは基本的に『説明描き』になるので精神年齢低めの層にしか受けない(独断と偏見)、漫画が子供に流行るのは『境界がはっきりしていて(現実よりも)わかりやすいから』…そんなわけでこれも不評。
素人にも厳しいねえとため息をつきつつ…じゃあどうやって描けばいいの?そう思って気持ちを絵にぶつけるが如く描いたのがこちら↓

「そうだよそれそれ!!」と唐突に「わかってる」系の人から受け入れられる。
※おそらくわかってる人以外には受け入れられない画風(少数派どころか極少数派)へと自分が豹変した瞬間であった。
きっちりした絵を描いていた人が唐突に崩れた画風になり、交通事故説や精神崩壊説がささやかれる現象があるが…あれっておそらく身近に居る美大出身とかの意識高い系の助言に当てられて画風が変化してるのだろうなと実感し、長年の謎が解けた気持ちだ。
しかしながら私はまだ『わかってない』人間であるので、果たして自分がどこに向かっているのかも不明。
この画法はクロッキー画風…と言うのだろうか。
デッサン→あのうんざりする平面塗り、芸術をただの作業にしている魔の価値観の押し付け
クロッキー→素早く、面、影、強さ(強弱あるいは生命力)で素描してく方法
今回は強弱を基準にクロッキーペイントをしてみた。
色は何を使えばいいのか、背景を埋めたい人間なので余白が気になるが余白が無いと格好がつかない、というかもうこれは絵画というよりも瞬発力やスポーツの領域なのでは??
謎は深まるばかりだが、とりあえず一日一枚描くつもりです。(毎日アップするかどうかは不明です、アップすることが目的ではなく、描くことが目的なので。)