
春は球根類、夏から秋にかけてはコスモス…という地獄の二毛作を選択してしまったため、現在、路傍の観賞用花壇を掘り返し、張り巡らされた根を取る…そういった死神めいた行為をして毎日土埃にまみれている。
それなりに手入れしていればおそらく真夏まで咲いたであろう球根類やパンジー類を引き抜いてしまうのは少し躊躇われたが、その実、ピークを過ぎた草花というのは枯れかかっているのでこれらを更地にし、次の種を植えるのは妥当な処置でもある。
日本というのは農耕民族の国であるので、私自身、農耕民族特有のドライさを以て『もう、とうが立っちまった、もう植え替えだ、もう次の苗があるんだ』という感覚で天地返し作業をしているにも関わらず、結構多くの人が「もったいない」とか「可哀そう」と発言してゆく事、これが不思議でならない。
ひょっとすると生まれ変わりというものはこんな所で作用しているのかもしれない。