41帖に、『このほうの許へ引寄せた人民、八九分通りは皆一度や二度は死ぬる生命を神が助けて、めぐり取って御用さしてゐるのぞ。』という一文があるが…まさに『成程なあ』と納得がいく。
小さいころから結構、死に傾く状態であったので、今こうして無事に三十代の中年期を生きているのが不思議である。
あの種の、一方的な苦労については、若いころは思う所があったが…結局何だったのか理解できずにここまで来て、そしてようやく合点がいく感じだ。
何となく、こういうことが身体の中に染み込んで、声になっているのかなという気もする。
ちなみに、この録音編集の一連の作業の中で、一番楽しいのはやはり朗読そのもの!…反して一番苦手なのはタイムテーブルづくり。数字の羅列とか本当に苦手…すぐに一列ずれたりするので、事務作業がとことん向いてないと実感する。