我々は空に瞬く星であり、巧妙に個として存在している…小さいころ、どうして人間同士が個として独立しているのか不思議でならなかった。
ちょっと抽象的な話になるが、夜空の星も何故、溶け合わないのか…三つが一つに成ったりしないのか心底不思議だった。
また、時間間隔についての主観的な感覚では…星座でいう所の北極星のような地点に立てば、全体がゆっくり流れているように見えるが、別のところに視点を置くと、とんでもなく忙しく移動し続けねばならない。
私は、心理的には移動せずにいた方で、常に立ち止まっていた感覚があるので、実は今まで生きてきた年月の時間経過をあまり感じていない。
これには利点も欠点もあって、過去の話などでも、その時代を加速して生きた人からすれば…10年前でも20年前でも適度に質量が感じられ、懐かしさという厚みも体感しているので、ある意味では人生の充足感をきちんと得ているとも言える。
それに引き換え、私の体感では、5歳の時も35歳の時も…あまり変化が無いように感じられる。
短く感じているわけではない。
単に変化が無いだけだ、だから懐かしいという感覚があまり無い。
ここからは個人的意見だが…
強いて言えばメディアによるコロナ洗脳によって、このplandemicの前なのか後なのか…という時間の測り方だけは身に付いたとでもいうべきか。
しかしながら、それによってより一層、時間を超えて、第二次世界大戦中に戦争反対を訴えたりしていた『少数派』の人たちが身近に感じられるようにもなった。
…そのような『少数派の思考回路』の人の書籍をあまり見ない…『戦争責任者の問題』や『はだしのゲン』くらいしか、当方、恥ずかしながら不勉強で、探し出すことが出来ていない。
時代に左右されない人間性…星で言う所の北極星を体現したような作品を、読みたいものだ。