柳田國男の山の人生は、ある意味論文に近いので、猿の婿入りの話だとか、三輪山伝説というのを基本的には『読者は全員知っているもの』として書き進められてゆく。
三尺坊だとか車僧、高野聖なども『基本的にはわかっているよね?』というスタンス…なのでハッキリ言って原文を読んだ時には、あまり…私の頭には内容が入ってこなかった記憶がある。
知人の名前など、柳田國男にとっての個人的なつながりのある人々も、書籍をはじめとする文化的事物と同じような比重で書かれているので…地頭が『分類型』でない限り…柳田國男の書くものは、結構煩雑な文章だと私は思う。
そういうこともあって今回もちょっと推敲している。
中には原文至上主義みたいな方もいるかもしれないが…みんなが頭いいわけではないのでね、その辺はご理解ください。