沖縄のモノ迷いの話で思い出したのが、修学旅行中に行った洞窟の事だ。
何かの拍子に足が滑って、私は洞窟の奥に落ちそうになったのだ。
勿論落ちなかった、その場限りの出来事であるし、特にどうというわけでもないのだが…その他の雑事は忘れたのに、あの一瞬の奇妙な感じを今でも覚えている。
また藤良と狐の女房にあるように、杖をついた人物というのは妙な雰囲気を放つものらしい。
私も骨の具合で杖をついているので、他人に与える変な影響というものを感じることがある…かといってどうしようもないし、杖をつくと痛みが解消し、かえって調子がいいので…輪をかけて奇妙かもしれない。