さて、この『玉藻の前』というタイトル…なんとなく人名であり、〇〇之前、御前、みたいなやんごとなきイメージが湧いたので大して疑問視していなかったが、先日、知人にこの朗読の話をしたところ…
「玉藻…の前?って何?後ろとか横とかもあるの?」
と言われてちょっと言葉に詰まりつつも上記の説明をしたら…
「そもそも…玉藻って何?藻?」
と言われてなかなか二の句が継げぬ状態に陥った。
そうだよ藻だよ!!みくずという名前が元々で…と言うも、みくずという人名ってなかなか耳にしない、女性名にクズって付く名前も珍しい。
玉藻の前の名前の在り方を現代風に表すならば…
まりもちゃん(キラキラネーム庶民)→みくずさん(中産階級へ)→玉藻さん(クズと付くので改名、上流階級)→玉藻女史(玉藻の前、特権階級)
みたいなものだろうか…ちなみに玉藻の前の『の』の字は、平安時代の女性なので漢字ではなくひらがなで表されているのだろうと推測。
私の周りには、朗読を聴いたり古い文化的な事に興味を持つ人っていうのが皆無なのです。(もちろんこの方にも助けられていますし、表現を理解してくださる方々には、実際に会う人たち、ネットを介して朗読を聴いて下さる方々共々に対し、感謝しております)