【朗読】玉藻の前⑻犬の群れ

陰陽師と、九尾の狐であるところの玉藻の前との決闘!なわけなのですが、肝心の音質が微妙。

実はですね…もうこの『玉藻の前』全体(全11話)で2~3回やり直してるのです、いや、こういう事をいちいち書くのもあれなんですが、高音域と低音域ハチャメチャな声を出すと、当たり前ですが、不安定な音源が出来上がります。

あまりにも不安定過ぎる音源は収録段階からやり直して、また数値調整して…ワタクシの限界は3回までですね、しかもそれを通し(つまり全11話)でさらに一定にさせなきゃならないので、録音編集でこんな大変なのかと、改めて感じました。

ただ、私は思うのですよ、日本の古来からの『おはなし』というのは、元来かなり音域幅の広いものなのではないか?

人形浄瑠璃なんかはそれこそ一人が全員分の声を出すわけで、あとは浄瑠璃琵琶みたいなのも、琵琶の音もさることながら、かなり爆音ロックなノリ!そしてまた場面によってはお通夜レベルに静か~に語るわけであって、まあどっちもネットで見入っただけなので一人前に語るのも憚られるが、それでもかなりインパクトを受けた。

学校で習う平坦な朗読ってのは…あれは明治以降、もっと言うと本当に戦後の、ひょっとしたら録音放送しやすいようにわざと音域を狭めて読ませてるのではないか?と邪推すらしている。

去年から歌を独自にやっているので低音域も高音域も出やすくなったのだが、もしかすると日本語は、音域を広く発語するのに適しているのではないか!?と感じられる…まあ英語とか話せないので検証することはできないが、聴く限りでは、ラテン語系は音域幅がやはり数オクターブ跨るほどに広いイメージ。

四の五の書いたが要は、敢えて録音編集難しい『音域広めの語り+台詞』に(勝手に)チャレンジして、悪戦苦闘しているという話です。

ちょっと聞き苦しいかもしれませんが、現段階では最善を尽くしたものなので、ご容赦くださいませ。