江戸時代イメージ小説

【自作短編小説】

短編【ほら吹きお銀】江戸時代イメージ小説 

「あの人…ここから桃をとってきたのか…この桃はもともと、私たちの殺したものたちの血が入っていたのか…あの人もそうと知らずに私に渡し、私も、自分では食べもしないで売りさばいていたのか…でも、今はすっかり清らかになっていて本当に美味しそう」
【自作短編小説】

短編【光る酒】江戸時代イメージ幻想小説

手荷物をひったくり、武者震いのようになっている手で風呂敷を解いて一口煽った。 …頭の奥深くに光る酒が染み込んでゆくのがわかる…! 斧が目の前に落ちてようやく自分が酔っ払っている事に気付くと彼は酒と斧とだけを持って小屋に引き返した。
【自作短編小説】

短編【浄瑠璃人形花鈴奇譚】江戸時代イメージ小説

一体の浄瑠璃人形に心を奪われた米屋の若旦那、冷ややかなその妻、人形と人間の織り成す江戸時代イメージ小説。
【自作短編小説】

短編【鬼子母神の涙】江戸時代イメージ小説

女罪人は一人せせら笑った。それがあまりにもあっけらかんとしていたので坊主は図星を突かれたにも関わらず怒りの感情が湧かずに岩や石ころだらけの足元を…多少曲がった脚をじっと見つめていた。子殺しの女罪人は続けた。「だから罪人の仕置きをやらされてるんだねえ」
【自作短編小説】

短編【船幽霊(ふなゆうれい)】江戸時代イメージ小説

寒漁村…船貸しに嫁いだ嫁の逢瀬の相手とは?江戸時代イメージ小説【船幽霊】をお楽しみください。