菊接触皮膚炎

庭の薔薇は夏にも咲くが花数は少なく、存在自体が小さくなっていて冬には枯れる。

さて、これとは別に花壇を制作していて、そこにコスモスを植え、ようやく花がぽつぽつ咲き始めた…と思いきや、なんだか最近コスモスの手入れをしていると目眩がしたり、変な感じだなとは薄々気付いていた。

少し前から夜中になると両腕が強烈に痒くなる現象に見舞われ、当初それは虫よけスプレーによるかぶれだと勝手に判断して、その悪しき(と思い込んでいた)スプレーを使う事を止めたが、それでもまだ奇妙なかぶれは治まらない。

何故?

まさか…コスモス?そういえば去年も、コスモスの手入れをしていると茎のあたりがヌルヌルしていて嫌な感じがしたのを覚え居ている…。いやでもまさか、まさか…自分が植え育てて毎日手入れしてる植物がこの私に害をなすなんてそんな…!

等と躊躇しつつも調べたらやはり『菊接触皮膚炎』という、要するにキク科(コスモスもキク科である)アレルギー反応であるらしいことが判明。どうして判明したかというと、試しに薔薇用の肘まで覆う長い手袋を装着して作業したところ、その晩はアレルギー反応は起きなかったからである。

これが厄介なのはその場ですぐに反応が出るのではなく、少し時間が経過してからアレルギーを引き起こすところだ。しかも事をややこしくしているのは、ほとんど見た目的にはかぶれた様子が見られないという事。湿疹も何もないので気付くまでにだいぶ時を要した。

ここのところ毎朝夕に水やりをしている、その時奇妙に思えるほどに心身に疲れを覚えたのはおそらくこのアレルギーのせいだろう。決して世の中のせいとかではないはず…。

※少数派になるとなんでも胆力を要するものなので、思想の違い過ぎる大多数との(意図しない)接触により、疲れが出てるのかなとも思ったが。

犯人が愛すべきコスモスだとして…しかし、だからといって育てたものをこのまま放置するわけにもゆかない。

さあこれからが夏本番、地獄のコスモス水やりの幕開けである…。

最早漆職人の領域へと突入している気もする。