散文詩

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散文詩【天国についての考察】

すなわちこの世をこの世たらしめているのは「私」なのだ、ではこの世に於いて私というものをいかに捨てる/あるいは広げるにはどうすればよいか?…おそらくその為にこそ、人は描いたり歌ったり踊ったりするのだ、詩歌はすべて根源的には天国を模している。
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散文詩【悪夢】

しばらくして 概要としての年齢だとか街の様子だとか日本語というものが芽を出す つまり風景に意味が生じるのは、一番最後だ、ほとんどすべては絵のように意味が無い
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散文詩【正式名称白鯨副長採掘山珈琲店】

現実では何処にも共感してくれる相手を探し出せないので長々と書くが、白鯨コーヒー店、あの忌まわしい、正式名称白鯨副長採掘山珈琲店が我らがバルミューダとコラボレーションしたというニュース程、俺を悲しませたニュースは無い。
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散文詩【それでも我々奇術師は、トマトを投げ返してはいけないんだ】

いいかい?だからよく聞いてくれ、それでも我々奇術師は、トマトを投げ返してはいけないんだ。辛い事だが、表現者はやり返してはいけないんだ、我々の目的はただ一つ、この世に、感覚的変化をもたらす事、喜びを出現させることなんだから。
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散文詩【七つの夢】

いつもの夢の最中のように初めのうちは『たった一つ』だと思い込んでいるが、たぶんいくつかある。おそらく七つくらい、七の七十倍くらいの手ごたえのある夢を、僕は今見ている、全ての湖は地下深くで繋がっている。
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散文詩【夜光虫】

久しぶりにお手紙を書きます。船の中でお会いした時、貴方は私が以前とは随分変わったとしきりに言っていましたね、それほど私は変わったでしょうか?ただ、今渡ろうとする海峡では、元来30年で成される浄化が3年で行われようとしているのです…これは凄まじい速度です。
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散文詩【此処が約束の地なんだ】

人が互いを許し合う事、それはイエスマンになるって事じゃないよ むしろ真逆で、嫌な事は嫌と言う 自分の振る舞いは自分で決める でも心は いつでも開いておくんだ 心は 誰にでも開いておく覚悟をするんだ、それが強さってものだ そうすればそこは新しいエルサレムになる
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散文詩【一行の英数字文字列】

その瞬間ようやく…聖典と呼ばれる膨大な言葉の羅列が未だに現存し、仰々しい儀式が古来そのまま実行されている意味を、図らずも悟ったのだった。
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散文詩【白い布を崇める教団ってタイトルで展覧会に出品したんだけど案の定、没だったな】

それでもここまで、喉元まで、刃物の代わりに10円足らずの白い布切れを突き付けられて、YesかNoかハッキリしなくちゃならないところまで、歴史ってものが全世界の個人に迫ってくる地点に今居るってのは、ある意味とても重要な時代に生きているとも言える。
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散文詩【家族】

まったく分かり合えない、血を分けた愛すべき異邦人たち。