閃きの道(洋裁/人形ドレス)

蠟燭に見えるのはLEDランプ…ソフィアちゃん(アンティークジュモー1907)は心なしか嬉しそう

人形用の型紙がなかなかないので、仕方なく子供服の型紙をアレンジして、独自の寸法で縮小させ、人形用のドレスを作ってみた…と言ってもこれもまだ試作品で、この練習布ドレスにて大きさを調整し、このお人形に合う型紙をさらに自作する予定。

型紙の外側と下側から削るようにすれば、形状を維持したまま、うまい具合に縮小出来るのではないか?という目論見は、案外当たった。

おそらくは、この素人考えの縮小型紙、洋裁のプロに見つかったら大目玉をくらってしまうであろう。

それでもこの種の『やったことのない事を閃く瞬間』というのはなかなかに癖になる。

こういうひらめきを大切にするためには、常日頃…ある意味、夢想状態に居た方が近道であるような気がする。

作っている最中は、完成するのかどうかさっぱりわからない

私は、自慢じゃないけど人間社会での価値基準がほとんど通用しない気質であるので、如何にして自己満足させるかだけを常に念頭に置いて物事にチャレンジするようにしている…ので、勿論その挑戦が上手くいこうが頓挫しようが日常生活に何の影響もない。

しかしこれがかえって、保身抜きで創作行為が出来るため、とても自由な気分で居られる秘訣となり、転じて、物事を続けるエネルギーにもなっているのが…皮肉と言うか、自分の面白いところだと我ながら思う。

完成!

心の内側に、一人ひとりの閃きの道がある。

それは、小さいころ人形と会話していたような閃き…というのが的確かもしれない。

後ろ側…リボンの結び方が縦結びな気が…

しかし一定の年齢になっても、大人になっても普通にイマジナリーフレンドの居る状態を維持する人というのは居るもので、それを恥だと思う気持ちと、案外、内的世界を保持し続けた方が、かえって何かを表現したり、実際に発明する際には役に立つのではないか?と思ったり揺れていたが…最近では、専ら後者が優勢になってきた。

語り掛けると、スイスのような山の情景を見せてくれる不思議なお人形

そんなわけで…静かな夜に、人形に語り掛けたら、きっと優しい言葉を返してくれると思っています。

そしてそれこそが、内面の閃きの道に至る重要な鍵なのではないか?と思えてならないのです。