旧約聖書朗読【オバデヤ書】最も短い預言書

1:4たといあなたは、わしのように高くあがり、
星の間に巣を設けても…』

この文言のイメージと、エサウとヤコブとその他の三つ巴の戦い的な状況、宿命的な預言口調から、個人的にガンダムっぽい雰囲気を連想してしまう謎の預言書である。オバデヤ書を読むたびにゼータガンダムが脳裏に再生されている。勿論聖書が元ネタであって決して、ガンダムが私の中で聖書的ポジションにあるわけではない。というかゼータガンダムの内容とかも忘れているのになあ。

また個人的に、旧約お決まりの『荒布を身にまとい…』という、〇〇すれば〇〇になる、という旧約特有の儀式理論を振りかざさないこの予言書には好感が持てる。

荒布を身にまとうくらいで宇宙の摂理が覆せると思うなよ?滅びは決まっているんだぞ!と圧をかけてくる感じも、兄弟間の争いのカルマを思えば納得がいく。

とは言えカルマという事に関しても直線状のカルマを個人の魂が背負うというイメージは私にはないので、最後に『1:21こうして救う者はシオンの山に上って、エサウの山を治める。そして王国は主のものとなる。』と締めくくられ、主ひとつにすべてが行き着く理論にも独自の美学を感じる。

短いが、割とお気に入りの預言書である。