【朗読】山の人生『一三 神隠しの奇妙な風習』柳田國男

『八王子の近くにも呼ばわり山という山があって、時々迷子まいごの親などが登って呼び叫ぶ声を聴くという話もあった。』

出身地の地名が出るとドキッとする…確かに、この地域で強烈なサバイバル体験をしたので、何か人を隠そうとする働きが生じる場所なのかもしれない。

時代が異なっていたならば、我が両親も呼ばわり山にて私の名を呼んだかもしれない。

ちなみに八王子という地名自体は全国にあるらしい…ただ、呼ばわり山との関連を考えると、おそらくは東京(昔は神奈川県か…)の八王子だろうと推察した次第である。