【朗読】百姓マレイ/ドストエフスキー

自分が若いころに唯一『読めた』本が、実はカラマーゾフの兄弟で、それ以外の如何なる本も全く読み進められなかった…ので、ドストエフスキーを読みたい気持ちが私には内在している。

とは言え、元々本をあまり読んでいない人がドストエフスキーを朗読する、というのはちょっと大変なので、一応自分の読みやすいように(改行したりとか)加工する…という台本作りの段階が生じる。

しかしそれもかなり時間がかかりそうなので、もうドストエフスキーを朗読する事に関してはライフワークくらいの感覚でやろうと思っている、どんなに急いでも種々の作品を朗読破するには数年かかりそうだ。

そしてまた、朗読と言えば『平坦に読む』事を主に学校や行事などで躾けられた思い出がある…だから登場人物を読み分けたり、声を変えたり、哀しいところは悲しく、楽しければ歌うように読むというのは、一般的には『野暮、ともすると幼稚』に受け取られると思う。

でも自分としては、登場人物というのは結構重要で、平坦読みだと自分が眠くなってくるので、誠に勝手ながら、ちょっと強引にでも読み手自身が楽しめるものを目指そうかと思う。

だから声劇の雰囲気もちょっと付け加えて、これは一人芝居なのだという感覚で聴いていただければ幸いです。