【朗読】山の人生『三十 日本の土着信仰』柳田國男

ついに『山の人生』を、ある程度の音質でやり通せたのでとても嬉しい。

…最後にこんなことを言ってはなんだが、…柳田國男の事は尊敬しているが…柳田國男の文章は本当にわかりにくい。

『論文として書いた』為に根拠(ソース)を大量に載せた意図はわかるのだが…

お友達の〇〇君とか、最早誰も根拠として読まないような古典とかが、本質と同列の比重で記されていて、いつまでも河童とか山男の話そのものにたどり着かない感覚に人を陥らせる所がある。

しかも物語の最中に、主語が無い部分も数多ある。

さらにそれが古語である。

ハッキリ言って読んでいて結構悶々とした。

※朗読動画としてアップされている数が、知名度に反していまいち少ないのはこのあたりの理由でしょう。

無論、この緩やかで古風で、ある意味自由な『口語』故に、柳田國男の話は愛されているのだとも思います。

だから現代語訳(本当の意味での口語訳?)するにあたって(勿論、青空文庫に掲載されているものも現代語訳なのだが…)相当推敲致しました。

柳田國男の文章をそのまま読んで、いくつもの話をすんなり理解したという人、本当にすごいと思いますよ。

あと大変だったのは録音編集…これは別に愚痴というわけではなくて、今までいかに理解が足りなかったかを身に染みて実感致しました。

編集って本当にひとつの仕事なんだなあ…。

なので、自分の中に台本制作と、歌い手(朗読する人)と、現場監督兼音質編集(DTMの人)が内在しているという不思議な感じ。

歌い手としてはいいテイクなのに、監督にはやり直しを要求されたりする…これが個人の内部で起こるのです。皆様こんな風に動画制作しているのですね。

まだ録音編集で不明な箇所とかあるし…こんなにずっと勉強しなきゃならないなんて予想外だった。(音楽とか作ってる方、難しい数値を複数掛け合わせる事を理解して、尚且つバージョンアップについていっているのだから本当に尊敬します!地頭が違い過ぎる。)

そんなわけで、それではまた次の動画でお会いしましょう。

お聴きくださり、ありがとうございました。