ヒトと水と音の関係性その2(水と振動)

さて、水そのものに、ある程度の振動というのは作用し続けていると仮定した場合、その水に触れたり飲んだりした生体がどのような影響を受けるのか?

これは言うまでもなく…大自然によって濾過された天然の水の場合、そのエネルギー、その清らかさたるや莫大なものだろう。

そういう『天然の水』を飲用し続けたら、ある程度の期間でどんな極悪人でも、魂に落ち着きを取り戻して、素直な性質を取り戻すだろうと予想する。(医療や刑務所なんかもこの理屈で進めれば手っ取り早い気がするが…欠点にだけ焦点を当てていると、誰でもポテンシャルが下がるような気がするのだが。)

これが自然のエネルギーであるとしたら、もう一つ、水にエネルギーを内在させる方法がある。

これが、内的インスピレーション音楽を水中で奏でるというやり方だ。

…ただ、私はちょっとこの事に関して、ただ安直に『素晴らしい/偉い人/優れたとされる人の作った音あるいは周波数の振動を受けた水』が良い作用を引き起こすとは限らない、と感じている。

理由は簡単だ、それがいかに『自分(鑑賞者)の内的インスピレーションに波長が合っているか、近いか』によるからだ。

(その1でも述べたが)一番重要なのはいかに『意識して』いるかどうか?で、この理屈で言うならば、自分自身の受けたインスピレーションを水に写すのが一番効果的かと思われる。

何故かというと、我々が何故『個』体を有しているのか?というと、おそらく個々人でインスピレーションを受けるためであろうと私は考える。

ただ、『我』の部分がインスピレーションに曇りを出してしまう場合があるので、『自分が本物だと思った人』の作った音の波動を、水に振動させれば…許容範囲の『素晴らしい水』の代用体験にはなるかと思われる。

かなり大雑把なのだが、こんなことを考えて朗読したりしている矢先、前にも書いた立石剛氏が『水中スピーカーを使って水の中で音を奏でたらもっと真意に近づけるのではないか』という事を語っていたので、これは!!!と、如何ともしがたい強烈なテレパシー的共感を(勝手に)覚えた次第である。

あと…彼は勿論芸術家で、私もその方面の人間だと思っているが、この領域になってくると、正直、芸術と宗教と医療の境目なんかはもう無くなってくるように感じられる。

インスピレーション領域の芸術によって、それが(我を超えたあの領域にて)内的直感に近ければ近いほどに、心身にも、もっと言うと魂の面にも心地よい影響が出ると思われる。

しかしそれは『意識/認識』しないと現われない。

その認識は、まさにあの、芸術インスピレーションを受け取るあの感覚にて、個々人が内的に直感するあの場所に於いての『認識』であるので…最早、嘘とか事実とかどうでもよくなる。

水中音楽について、勿論私は、元々グレゴリオ聖歌が好きということもあり、中世のソルフェジオ音階なんかはかなり好みなので、音のチューニングは440Hzよりも442Hzか443Hzないしは444Hzでやってほしいという『我』の好みはあるが…(とはいえソルフェジオ音階は男性がやるには高すぎるので、本当は別の音階があったのでは?とも思うが、真偽のほどはともかく、私自身はこの音階を好んでいる)

…これは手法であって…

『音と水の親和性』についてのインスピレーションを受け取ったという事実そのものが、私にとって、同じく、内容や解釈は異なっても、インスピレーション領域の体現者を信頼する所以なのである。

また、湖などの天然の水で、あまり目立った流れのない場所には、おそらくは過去の振動情報が多分に含まれると感じられる。

一方、芸術家のもたらす、鑑賞者と体現者が共に意識した『受け取る形式の』インスピレーション振動水には、おそらくまだ地球時間では到達し得ない『未来』が含まれると思われる。(しかし振動によって光を曲げることも可能であると仮定すると、過去も未来も大した区別は無くなってしまうのだが、便宜上このように語らせてもらう。)

なので私はいつももどかしい、いつもやってくるインスピレーションは遠い先の事で、自分では全く到達できない…そして有り体な時間で行動進捗を測ると、案外急がないと何もできないのである、それなのにやり遂げたとしても、あの領域で言ったらほんの少ししかやれていない計算にしかならない。

コップ一杯の水を持って、その時受け取ったインスピレーションそのものを音として声に発してから、それを飲み込むと、ああやはりこれは、私身体のうち(近い部分は)海から来たのだと感じるのである。

この方法では現在の自己確認しか出来ないが、これによってある程度の自己認識が可能なので、自分自身の調整のためにやるのもよいかと思う。

自分自身の心身調整のために音叉による声音調整法もやっているが、なかなか良い…音叉のインスピレーションは宇宙から訪れているような気がするが、いよいよ話に整合性がつかなくなるのでちょっと切り上げる。(つづく)